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スパークス一熱い男「マリオ」が野球に対する想い,
そして一プレイヤーとしての視点からの考えをコラムにしてお届けします。
第79回 験を担ぐ
 「験を担ぐ」は本来「縁起をかつぐ」の「縁起」が反転し「ぎえん」となり、それが音韻変化して「げんをかつぐ」となったとする説が有力とされる。

 この「げんかつぎ」だが、実は野球の世界ではかなり実践している人が多い。
よくプロ野球の開幕日に選手がそれぞれの相手チームをイメージした食べ物(例えばカープ戦なら鯉料理・ヤクルト戦ならヤクルト製品)を食べることで勝利の「験を担い」だり、活躍した試合の前に食べたものを食べ続けたり、勝った時と同じ洋服を着続けたりする。

 これはプロ野球だけでなく、私たち草野球にも多くあるのではないだろうか。自分のラッキーカラー、ラッキーアイテム、勝負服、勝負道具、あるいはソックスやスパイクを履く順番など。

 この「げんかつぎ」だが、2・3回どころか、もし5回も続こうものなら、ほとんど「信仰」「宗教」に近い領域になる。
こうなると、例え1・2回 うまくいかなくても「次は大丈夫」という根拠のない自信が漲る。
実はこのことが非常に大切なのではないだろうか。道具は物事を実現・実行するための一つの手段である。
この手段を使って私たちは物事を実行しようとしているのであるが、その時、私たちの「精神状態」は行動に大きく影響していると言える。

 普通なら100%失敗しない行動も、プレッシャー(ストレス)がかかれば思わぬ失敗をしてしまう。
これは日常生活によくあることで、誰でも分かることである。逆にいいプレッシャー(刺激)がかかることで普段以上のプレーが飛び出したりもするのであるが・・・

 ふと自分の「験」は何かと考えてみた。

 最近実行していることは、打席に入る前に10回フルスイングすること。これがしっかりと自分のペース・タイミングでできた時、打席に入ってもリラックスしている自分がある。いつも打てるわけではないが、納得の打席内容で終わることが多い。

 変り種としては、先月、個人的な事情により酒を前晩に飲まなかったことがあった。
すると、自分でもビックリするような活躍ができた。
一瞬「これが験なら、これから毎回試合の前晩は飲まないように・・・」など恐ろしい妄想が頭をよぎった。
そして、その翌週。
いつも通り前晩も程ほどにたしなんで臨んだ試合で、また結果が出た。
どうやら「禁酒」は僕の場合、「験」にはならないみたいで 何だか嬉しかった。(続)



                                                                            
 
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